私は派遣社員として8年間、自動車業界などでハードウェアエンジニアとして働いてきました。
その中で、派遣のメリット、デメリットを散々味わってきました。
私の経験から、派遣社員としての上手な働き方をご紹介します。

ほどほどに頑張りましょう。ほどほどにね。
仕事は仕事ができる人に集まる
派遣で頑張りすぎることをオススメしない理由堂々の第一位、頑張りすぎると給料は上がらないのに、仕事は集まってくるから、です。
仕事は忙しい人に頼め、と言われるように、仕事が出来ない人にはみんな頼みたくありません。
そういった人は信用が無いのです。
会社員でなければ食べていけないでしょう。
会社によっては正社員と派遣社員で仕事が異なることもありますが、全く違いが無い会社もあります。
そういう会社で、さらに業務負荷が全体的に強い場合、より仕事が出来る人に仕事が集中しやすくなります。
一般的に派遣社員というのは正社員よりも年収が低いことが多いので、派遣社員が仕事が出来ると大変な目に合ったりします。
私はジヤトコという日産、スズキ、三菱向けのトランスミッションを作っている会社にて、市場不具合の調査を担当していました。
月に市場で不具合を起こしたトランスミッションが数百台と戻ってくるのですが、担当ごとの業務量の偏りがひどかったです。
仮に月の返却台数を500台としましょう。
市場不具合の調査担当は計30人ほどいたのですが、500台のうち、400台超を私を含めた3人で担当していたのです。
配分としては下記の様になります。
上位3人:100台超/一人
下位27人:4台程度/一人
つまり、我々上位3人は他の人の25倍の効率で働いていたことになります。
冒頭のイラストの様に、正社員たちは何をやっているのか?とは良く思っていました。
そして、その業務負荷が上がり続けた4年間、給料が上がったことはありませんでした。
⇒元社員が派遣会社アウトソーシングテクノロジーをオススメしないワケ
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業務量の偏りは是正されない
派遣で頑張りすぎることをオススメしない理由その②、一度上がった業務負荷は下がらない、です。
派遣社員、いわば部外者の自分がこれだけ必死になっているのに、正社員たちはのんきに過ごしている・・・と良く憤慨し、管理職に苦情を申し立てていましたが、答えはいつも
「そうしないと回らない」
でした。
管理職の仕事はスタッフの業務量の平衡化ではなく、限りあるリソースでどう業務を回していくか、ですので、当然と言えば当然です。
当時は自分の倍もボーナスをもらっている正社員に楽をさせるために居るのか?とストレスが凄かったです。
派遣会社に申し立てても、立て板に水で、むしろ叱られる始末でした。
「クライアントがこれだけ喜んでいるのに、お前は何が不満なのか!」
待遇と期待値がマッチしていないことが不満です。
この状況はジヤトコに在籍した4年間、とうとう是正されることはありませんでした。
ただ、この業務負荷が異常に強い状態で耐えたことは非常に強力な経験となりましたが、当時は奨学金も抱えていたので、ひたすら辛かったです。
良い点も?つらい経験は自分の器を広げる
辛い経験は後になって思い出すと、あの時よりはマシかな、と思えることもあります。
次に転職した際は、ジヤトコと同じくカーメーカーに直接製品を納入するいわゆるティア1のオートリブという企業に正社員で入社できたのです。
オートリブも業務負荷が強いところでしたが、ジヤトコ時代を耐え抜いた自分には居心地は悪くありませんでした。
何より、正社員となったため、年収は大分上がり、奨学金も完済できたのです。
仕事は楽になり、給料は上がるという夢のような環境でした。
人間は慣れる生き物です。
快楽順応といい、楽なことには早く慣れますが、辛いことにも慣れていきます。
もちろん、程度はありますので、頑張りすぎることはオススメしません。
結論:頑張るのは良い。頑張り過ぎては良くない。
働くことは我々にお金だけでなく、様々な経験をもたらせてくれます。
将来起業したい、フリーランスとして独立したい、という夢のある方はつらい仕事も経験を得るためと割り切れるかも知れません。
派遣社員にもメリットはあります。
正社員と違い、入社のハードルが比較的低いので、異業種にも挑戦しやすくあります。
派遣社員として働く際は、キャリアチェンジや経験を得るためなど、給与以外の目的も持っておくこと。
これがコツです。
それでは、ここまでお付き合い頂き、有難うございました!
あなたが楽しく働けますように。

オンライン英語コーチ「スピークバディ パーソナルコーチング」
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