私は13年間ハードのエンジニアをやってきて、自動車業界にも長く居ました。
カーメーカー本体よりは自動車部品メーカー、いわゆるサプライヤが長かったのですが、サプライヤから見たトヨタ自動車、トヨタグループについてです。

トヨタはデカい!そしてコストに厳しい!
あまりにも巨大なトヨタグループ!工場が多すぎる!
自動車業界の巨人とも評されるトヨタ自動車ならびにトヨタグループ。
元々は豊田佐吉翁の機織り機発明から始まっていることは有名です。
今や世界に名だたるトヨタとなりましたが、関連する会社や工場が多すぎます。
トヨタ自動車、トヨタ車体、トヨタ紡織などに加え、ジェイテクトやデンソーやアイシンなど社名にトヨタと付かない会社も多くあります。
加えて、各社が抱えている工場が多く、お伺いする際にはどの会社のどこの工場!?とパニックになったものでした。
豊田市のあたりに集中しているだけに、住所も似ていたりと間違えやすいんですよね・・・。
良く電車で知立駅や土橋駅まで行って、レンタカーを借りていました。
土橋駅は到着するとタクシーが1台も居なかったり、一番近くのレンタカー屋さんまで1kmもあったりなどなかなか利便性が良くありました。
トヨタ自動車東日本 (通称TMEJ)などのようにいっそ豊田市から離れていると混乱しにくいのですが。
加えて御用があるのはトヨタグループだけでなく、近隣のデポ (日発運輸など)も多かったので、豊田市周辺に住んだことは無いのですが、地理には詳しくなりました。
トヨタは人柄も多様的
グループ全体で280万人とも言われるトヨタグループ。
現場、原理、原則の3現主義を重視される方が多いですが、人数が多すぎて一概に言えません。
ただ、数あるカーメーカーの中で、最もカイゼンに熱心であったように思います。
私は当時パッケージングエンジニアといって物流のうちの一つの業務を行っていましたが、しょっちゅうカイゼンの提案を頂いていました。
結果は上手く行ったり行かなかったりでしたが、やはり一時的に儲けるだけでなく、儲け続けているにはきちんと理由があるなと感じました。
まあコストに関しては厳しい要求が多く、下請けとしましては四苦八苦しましたが・・・。
ただ、それも会社や担当の方によって全然違いました。
ある提案をトヨタ自動車本体のある工場にしたところ、にべもなく却下されましたが、別のグループ会社のある工場に提案したところ、すんなり受け入れられたことがあります。
???な状況でしたが、言ってみるものだと思ったものでした。

トヨタ車はさすがの高品質
私は自動車業界で働いていたというだけでなく、自動車も好きです。
ちょくちょく色々なディーラーに伺っては各社の車両を乗り比べていますが、トヨタの車は万人受けするという印象です。
初めてプリウスに試乗した際、なんとも乗り心地が柔らかいと感じました。
続けてC-HRに乗ったところ、アクセルのレスポンスが良く、踏み込んだだけスピードが上がっていき、ハンドルはバッファーが大きいとと感じました。
ヘボい私の運転のヘマを車が全て吸い取ってくれているという印象です。
これは完成度が段違いだと感じ、そのC-HRを購入した経緯があります。
品質に妥協しないだけに、サプライヤとしては泣くことも多いです。
シートベルトを扱っていた当時、シートベルトの布部分はお客様からも見えるため、傷は当然ですが、シワさえも許されませんでした。
金属部品と布部品が混在しているため、布部分は傷つきやすいし、かといって一つの箱に入れる製品の数を減らすと輸送費が上がるし、と品質とコストを両立させる必要があり、難しかったです。
結論
巨大過ぎて何とも言えないというところが本心ですが、自動車を買ってくれるお客様のために、というところは全社共通だと感じます。
良い思い出も良くない思い出も沢山ありますが、管理人は車を買うなら次もトヨタかなぁと思います。
それぐらい仕事には妥協のない会社です。
他人がうらやましいと思う勤め先ランキングなどには常連として入っているトヨタ自動車ですが、さもありなんです。
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