中国は先進国となったのか?

エッセイ

最近中国ではベンチャーや新興EVメーカーの躍進など目覚ましいものがありますが、その中国で気になるニュースが入ってきました。

今回は中国の話です。

ついに始まる人口の減少

2020年の調査で、すでに黒竜江、吉林、遼寧の3省での人口の減少が始まっていました。

特に、黒竜江では10年前と比較し、人口が16.9%減と、646万人もの減少となっています。

引用元:中国、いよいよ始まる人口減 すでに減り始めた東北、不動産も激安(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース

⇩は中国と日本の出生率の推移です。

合計特殊出生率の推移(1980~2019年)(中国, 日本) - 世界経済のネタ帳
合計特殊出生率の推移(1980~2019年)のグラフと時系列表を生成しました。

引用元:世界経済のネタ帳

一人っ子政策は1979~2014年まで実施され、その後2021年までは二人までに解禁されましたが、効果がなく、廃止となりました。

引用元:一人っ子政策 – Wikipedia

しかし、上記の図からは1995年以降、出生率の変化が見られず2.0を大きく下回っており、これは人口を維持できないことを示しています。

人口が維持できない=人口の減少に加え、急激な高齢化社会の到来をも意味します。

⇩は中国、インド、日本、世界全体の人口推移予測です。

出所:国連「世界人口推計2022」(中位推計)を基にジェトロ作成

この図からは中国の人口は2022年ごろをピークに減少していきますので、出生率のデータを裏付けする形となっています。

引用元:中国の人口が減少、2023年にはインドが世界首位:国連予測 | 2022 – 地域・分析レポート – 海外ビジネス情報 – ジェトロ (jetro.go.jp)

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低い経済成長率

⇩は中国と日本の経済成長率の推移です。

経済成長率の推移(1980~2022年)(中国, 日本) - 世界経済のネタ帳
経済成長率の推移(1980~2022年)のグラフと時系列表を生成しました。

これを見ると、2010年以降、一度も成長率は10%を超えておらず、高度経済成長は終わりを告げたと見られます。

⇩はアメリカと中国のGDP推移です。

引用元:中国、「2028年までにアメリカ追い抜き」世界最大の経済大国に=英シンクタンク – BBCニュース

この図では2028年までにアメリカを追い抜くとありますが、あくまで予想であり、急速な少子高齢化が起きた場合、この予想通りになるかは不明慮です。

低い出生率と成長率が意味するもの

先進国は英語だとdeveloped countryであり、まるで低い出生率と低い成長率を揶揄しているかのような表現です。

20世紀から、「21世紀は良くも悪くも中国の時代」と言われてきました。

14億人も人口がいれば、さもありなんです。

しかし、その大半が働くことができない高齢者であれば話は変わってきます。

成長率はともかく、この出生率は中国政府も想定外であったことでしょう。

国力の低下を危惧したのか、外交戦略の変更指示が出されています。

引用元:習主席、「愛される」中国外交を指示 友好国増やすため – BBCニュース

私は仕事上、タイやフィリピンなど東南アジアの方と話す機会が良くありますが、中国の評判はあまり良くありません。

領海では好き勝手にして、さらに効きもしないワクチンを送り付けた!という怒りの声を耳にしてきました。

中国包囲網の動きについて、反応の激しさは危機感の裏返しとも取れます。

引用元:中国、包囲網に危機感 陣営化に対抗、切り崩し図る:時事ドットコム (jiji.com)

ただ、基盤となるルールを容易に変更できる国なだけに、ここから巻き返しが起こる可能性もゼロではありません。

今後はインドの時代となるのか、やはりアメリカの時代が続くのか、それとも中国が巻き返しを図るのか・・・。

現在よりも未来、成長が重視される昨今。

日本も何かの形で存在感を示していきたいものです。

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